「ワールド碁チャンピオンシップ」日本は敗退してしまいましたね。
井山さんの世界ランキングは今回登場した中国韓国の棋士に比べれば下でしょう。コンピュターのZENも弱点があるのは分かっていた。そう考えれば驚くべき結果ではないかもしれませんが、(折りしも、WBCの敗退と重なってしまったこともあって!)私はショックでした。
井山裕太は、昨年七冠も達成した、言わずと知れた日本最強棋士です。
七冠を取るまでには、もちろん厳しい戦いも多く、序盤中盤で失敗しても終盤で巻き返した碁がたくさんありました。「なんだかんだいって、終盤が強い方が勝つ」これは、将棋の羽生善治の強さを見ても思ったこと。井山さんの囲碁はそれを体現してました。
が、今回、一局目、二局目の井山裕太は逆転負け。こういう競り合いで負けると、地力が違うのかな……という気持ちを抱かされます。
井山さんが本来得意な分野で負かされてしまうと、本当に相手は強いんだなぁ、と思ってしまいます。
コンピュータープログラム「DeepZenGo」については、寄せに課題があるというのが分かったのが収穫だった……ということで、まあ仕方ないんでしょうか。一昨年、AlphaGOが登場、去年李世ドル九段を破って以来、数々のコンピュータープログラムが人間と戦っています(現在は、主に、インターネットの野狐囲碁にて)が、勝つときは大勝する(もしくは、そこから緩む)ことが多く、難解な寄せ勝負で競り勝ったという事例はないのではないでしょうか?
なので、今年の正月、トッププロ達に60連勝して話題になった、MASTER=進化したAlphaGOですら、寄せに弱点がないとは言えないと思います。(と、書いた後で白石勇一さんのブログを見たら同じ内容が書いてあった!)
なので、まあ、仕方ないのかなぁ、というしかないですね。どうやら寄せを改善するのは、プログラム的にはなかなか難しいようですし……。
日本勢が敗退してしまったことは悲しいですが、三日目の対局にも注目したいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿