今なら、
「翔んで埼玉」が大ヒット中の魔夜峰央の新刊!
と書くのが普通なのかもしれないけれど、「パタリロ!」だけでなく他の魔夜峰央作品もほぼ全て読んでいる生粋の魔夜峰央ファンの自分として、はこの書き方は違和感がある。だって、大御所ですよ! 「パタリロ!」は連載誌を色々と移しながらですが、もうすぐ100巻に達しようという作品。誰でも知っていて欲しい、読んでいてほしい漫画だと思うのですが……実際は今回の「翔んで埼玉」のブームで魔夜峰央を知った人も多いんでしょうね。
ただ、まあ、「翔んで埼玉」は連載途中で終わってしまった作品ですが、初期~中期の良い頃の魔夜峰央らしさが強く出ている作品だし、魔夜峰央の代表作とは思わないけれど、魔夜峰央を知る切っ掛けとしてはとても良い作品なので、今回のブームは凄く嬉しいです。これを機に「パタリロ!」がまた盛り上がったりしたら嬉しいなぁ。
さて。
こちらは魔夜峰央の本当の代表作であり、最長作品である「パタリロ!」ですが……。ここ十巻くらいは残念な出来になっていることは否めません。いや、初期しか認めないっていう人も結構いるようだし、好みは分かれると思うんですが、75巻あたりまでは私は十分面白く読んでいた。しかし、その後だんだんギャグがトーンダウンしていき、主要キャラの絵(特に、バンコランやマライヒ)がイマイチになり……。今作も手放しで褒めるわけにはいかないよう。つまらないとは言い切れないけれど、ギャグマンガというより教訓話みたいになっている回が増えてきたのも残念。
同時期に連載していた「プリコロ」シリーズは結構面白かったんですけどね。ただ、「パタリロ!」でも同じネタをやるようになったのはちょっと。同じネタをするにしても、パタリロは本当の名探偵なのだから、プリコロとは差を出して欲しいなぁ。
ところで、単行本の帯を見ると、「2016年5月より無料Webサイト「花LaLa online」へお引越し」とあります。
ここですかね。
Twitterもしばらく更新していない作者に、インターネット特有の刺激があると良いなぁ。そしてまた、「パタリロ!」に活気が戻ることを祈っています。
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